バケットリスト106) 白髪染めを止める は、いつか白髪染めを止めたいな、と思って書いたものです。
でも、白髪を染める度に、でも、ふと考えるのです。

このまま白髪を染め続ける人生でいいのかな
20代のころは、白髪なんて遠い話だと思っていました。
30代の中頃からちらほらと白いものが混じり始めて、30代後半になると染めるのが当たり前に。
でも、最近は「白髪を染めない選択」も、少しずつ耳にするようになってきました。
近藤サトさんが「グレイヘア」で出てきたときは驚いたし、SNSでは、「グレイヘア」が素敵な女性たちが増えているし、自然体の美しさや、自分らしさを大切にするライフスタイルに憧れることもあります。
そして思ったのです。



私もそろそろ、白髪染めを卒業してみたいな。
勇気を出して、美容師さんに相談してみた
そこで、行きつけの美容院で相談してみた。
もう10年以上のお付き合いで、私の髪質も好みも、ちょっとしたクセも、全部わかってくれている美容師さんだ。
「白髪染めを、やめようかなと思ってるんだけど…。」と切り出してみた。
美容師さんはすぐに言った。
「うーん、ちょっと待って。それ、今じゃないかもしれないよ。」
反対された理由
美容師さんは、いくつかの理由を挙げてくれた。
1. 白髪を“ツヤツヤ”に保つのは、とても難しい
まず、白髪というのは、黒髪と違ってパサつきやすく、光を反射しにくいんだそうだ。つまり、ツヤが出にくい。
「テレビや雑誌で見る、あのキレイなグレイヘアって、実はかなり手がかかってるんだよ」と美容師さん。
トリートメントも、スタイリング剤も、日々のケアも、普通の黒髪以上に神経を使うらしい。中途半端にやると、「おしゃれなグレイ」ではなく、「手入れしてない髪」になってしまう、と。
なるほど…グレイヘアは“自由”ではあるけれど、“手間いらず”とは真逆なのか。
2. 白と黒のコントラストが強すぎる
私の髪はもともと、真っ黒に近いタイプ。そこに白髪が混じると、どうしても目立つ。
「白髪が多くなってくると、自然にグレイっぽくなるんだけど、今の段階だとまだ中途半端。黒と白がバラバラに出てくるから、まとまりがない印象になりやすいよ」
それに加えて、伸びてきた白髪が根元にあると、どうしても「染め忘れた感」が出てしまう。
染めていないのに、「染め直してないだけ」に見られるのは、ちょっと残念かもしれない。
3. 年齢的に、まだ“早い”印象を与えることも
正直、ここが一番ぐさっときた。
「白髪を染めない」という選択自体は、決して悪くないし、むしろ応援したい。でも、実際のところ、白髪があるとやっぱり老けて見られることは多い。50歳だと、周りから『ずいぶん老けたな』って思われちゃうかもしれない」
美容師さんが言うには、60歳くらいになれば、白髪ももっと増えてバランスが取れてくるし、年齢的にも“自然”に見えるようになるんだとか。
「50代は、まだ“若さ”を活かせる時期だよ。だからこそ、“あえて白髪を生かす”のは、もう少し先でもいいんじゃない?」
うーん…納得してしまった。
私が白髪染めをやめたかった理由
もともと、白髪染めをやめたいと思ったのには、いくつか理由があった。
- 白髪が伸びるたびに、「もう染めなきゃ」って気持ちになるのが疲れる
- 2週間に1度白髪を染めるのが面倒
- なるべくナチュラルでいたい
- 染料による頭皮への刺激が少し気になってきた
でもその一方で、
- 白髪を素敵に見せる自信があるかと言われると…自信はない
- ツヤのない髪で人に会うのは、やっぱり抵抗がある
- 鏡の前で、「やっぱり老けたな」と思うのがつらいかもしれない
という気持ちもあった。
「まだ早い」けれど、「いつかはやめる」という選択肢
美容師さんと話していて気づいたのは、「白髪染めをやめる」ことに、正解も不正解もない、ということ。
私にとっては今が“やめたい”気持ちの高まっている時期だったけれど、それが“やめるべき時期”とは限らない。
一度やめてみて、「やっぱり染めたい」と思うのもアリだし、何年か後に自然とグレイヘアが似合う年齢になったら、また挑戦すればいい。
選択肢があるって、いいことだ。
というわけで、今回は「保留」に
今回、美容師さんとじっくり話せたことで、自分の気持ちが少し整理された。
すぐには白髪染めをやめないことにしたけれど、「ずっと染め続ける」と決めたわけでもない。
私の中では、“60歳になったらグレイヘアデビュー”という小さな目標ができた。
それまでは、髪と向き合いながら、少しずつ準備していこう。
- 髪に優しいカラーに切り替えていく
- トリートメントでツヤを意識する
- 根元が伸びてきても慌てない自分でいる
- グレイヘアが似合う服やメイクを研究しておく
そうすれば、「やめる」と決めたときに、あわてずに、自信を持って移行できる気がする。