ハンモック で寝てみたたことはありますか?
私はずっと 「死ぬまでに一度は乗ってみたい!」 と思っていました。
ハンモックで寝るは 私のバケットリストに入っていたものの一つ 。
映画や雑誌でよく見る 南国のビーチでハンモックに揺られてお昼寝している人 を見て、「ああ、私もあんなふうにのんびりしたいなぁ〜」って憧れていました。
自然のなかで木と木の間に揺れる布に包まれて、空を見ながらうとうと眠る…。テレビの中で見たその姿が、なんとも気持ちよさそう。
でも、ハンモックなんてどこにあるの? どこかのキャンプ場?海外のリゾート?
そんな私が 実際にハンモックに乗ることができたのは約10年前 。
娘と一緒に 大きな公園 に行ったときのことでした。

バケットリストにあったから、ハンモックに乗ってみようという気になりました
娘と出かけた、富士山の近くの牧場
その日は、ちょっと遠出をしようと娘と一緒に富士山の近くの牧場に出かけました。
当時はまだ小学生低学年だった娘。
元気いっぱいなのだけれど、新しい物にはちょっとしり込みしてしまうような子でした。懐かしい。
富士山も見せたかったし、動物と触れ合ったり、いろいろな体験をしてほしくて、富士山の近くの「まかいの牧場」に出かけたのです。
そして、牧場の中を歩いていると、突然現れたのです。
ハンモック!
なんと、木と木の間に数本のハンモックが設置されていて、自由に使えるようになっていました。
それを見た瞬間、心の中で「やったー!」と叫んだのを覚えています。
まさか、出かけ先で、ずっと夢だった“ハンモックで寝る”を体験できるとは思ってもみなかったのです。
あとで確認すると、まかいの牧場には「ハンモックの森」というエリアがあり、そこにたどり着いていたようです。
いざ、ハンモックに乗ってみた
近づいてみると、意外と誰もいないのです。
これはチャンス。
自分が乗ってみたかったのだけれど、まずは娘に勧めてみる。
いつもはしり込みする娘も、誰もいないからか、「乗ってみる!」とやる気になってくれました
娘を抱っこしてハンモックに乗せてみると、横になってにこにこして
「ママ、気持ちいいよ。ママもやってみたら?」
と勧めてくれたのです。
「ママも乗ってみるから、見ててね」と娘に伝えて、いざ、ハンモックへ!
ハンモックに足をかける。…が、これがなかなか難しい!
乗りにくい!
イメージでは、すっと腰掛けて、ゆらゆらしながら優雅に寝るはずだったのです。
でも 現実はそんなに甘くなかった
ハンモックは ものすごく不安定!
想像していたよりもずっと不安定で、体の重心がすぐに傾いてしまいます。
バランスをとろうとすると、ぐらぐら揺れて、ますます焦ってしまう。
でも、なんとか無事にハンモックの上に落ち着くことができました。
そして、ゆっくり仰向けに寝転んで、見上げる空。
雲がゆっくりと流れていく。木の葉がサラサラと揺れる音。まわりの子どもたちの笑い声。そして、心地よい風。
ああ、これだ…この感じ。ずっと憧れてたのは、これだったのです。
ハンモックで寝てみて、わかったこと
夢が叶った瞬間というのは、たいてい思い描いていたものとはちょっと違っている。ハンモックも、まさにそうだった。
・意外と寝心地が良くない?
乗ってみて最初に感じたのは、「あれ? 思ったより寝にくい…」ということ。
本格的なハンモックだけあって、しっかり包み込まれる感覚がありました。
「これは気持ちいいかも」
そう思いながら目を閉じてリラックス…… しようとしたのですが!!
ハンモックに体を預けると、重力で自然と体が沈んでいく。そして、頭がじわじわと下がっていく。首の位置をうまく調整しないと、かなりつらい体勢になる。
「ん?なんだか……頭が沈んでいく……?」
しばらくすると、 どんどん頭が沈み込んでいく感覚が!
本格的なハンモックは 柔らかく、体にフィットする分、頭だけが沈んでいく……!
そして、人間は頭のほうが重いからか、頭のほうが沈んで、足が上がっていくのです。
「ママ、逆さになってる!!」
いやいや、これはちょっと違うぞ!?
イメージでは ふわっと気持ちよく寝転ぶはずが、なんだか逆さづりみたいになっちゃった(笑)
やっぱり、 映画や雑誌で見る優雅なハンモックライフとは違うものですね……
しかも、動くたびに揺れるので、熟睡はなかなか難しそう。
「これで一晩寝るのは厳しいかも…」と内心思いつつも、数分のリラックス寝にはぴったりでした。
・布に包まれて、浮かぶような感覚が心地いい
寝心地はそこまで良くなくても、身体がふわっと浮かんでいるような感覚は、なんとも言えず気持ちがよかったです。
包み込まれるような安心感。ちょっとだけ地面から離れて、浮いているような不思議な感じ。
これはベッドでもソファでも味わえない、新しい感覚でした。
スリングに入った赤ちゃんのような、つまりお母さんのおなかの中はこんなだったのかな、と想像が膨らんでしまいました
・身体の下を風が抜けていく
ハンモックの下は、当然ながら空気の通り道。
だから、布越しに風が通り抜けていきます。
この「身体の下を風が抜ける感覚」というのは、人生で初めての体験でした。ひんやりとした風が、背中を優しくなでていくようで、本当に気持ちがいいものでした。
思ったのと違ったけど、人生で一度乗れてよかった!
「ハンモックで寝てみたい」なんて、本当にささやかな願いだったけれど、叶ったときの喜びは思っていた以上でした。
この体験をしたのは、もう10年以上も前のこと。
でも、不思議なもので、あのときの空の色、娘の笑顔、ハンモックの揺れ具合、すべてが今も心に鮮やかに残っている。
それくらい、「体験したことのないことをする」というのは、心に強く刻まれるんだなと、あらためて感じました。



思ってたより乗りにくかったし、寝にくかった。でも、最高だった!
そして、娘と笑いながら過ごしたあの日の午後は、私の宝物のひとつ。
バケットリストには、そんな“日常の中にひそむ夢”がたくさん詰まっている。
叶えるタイミングはいつでもいい。大切なのは、「やってみよう」と思うその一歩なんだと思う。
今回のハンモック体験は 想像と違ってびっくりの連続 でしたが、 それでも「体験できてよかった!」 と思っています
やっぱり、 実際にやってみないと分からないことってたくさんありますね!
「ハンモック=優雅にお昼寝」ではなくて、
「ハンモック=バランス感覚が必要!でも新しい感覚が味わえる!」に、私の中でイメージが変わりました。
憧れていたハンモック、バケットリストに入れていたからこそ、とても嬉しい出会いになりました。
みなさんも、もし ハンモックに挑戦する機会があったら、ぜひ試してみてくださいね
きっと 想像とは違う発見があるはず!